豪ドル/円の特徴と傾向

豪ドル/円の特徴と傾向

豪ドルの人気の理由は何と言っても高金利であることです。それこそが最大の特徴なのですが、最近では事情が変わってきています。
 リーマンショック以降、世界的に経済が低迷し、天然資源投資によって需要を得ているなどの理由から金利は低く設定されています。それでもそのほかの通貨の金利に比べれば随分と高金利ということができますが、以前は10%以上の金利で取引されていたこともある事実を見ると、豪ドルの最大の魅力は低減していると捕えることができるでしょう。以前の高金利に戻っていくことを期待する声がやみません。
 他の主要通貨と比べると相変わらず高金利であることに加えて、政治的にも経済的にも不安要素が少ないことも特徴です。天然資源に恵まれていることから、輸出も活発です。この安定感も人気の理由となっています。
 ただし、これを逆説的に捉えると、輸出量が天然資源の採掘量に左右されると考えることもできます。採掘量によっては大幅な値動きを見せることもあるので、その点は注意が必要です。

 

 オーストラリアは高金利であるため、他国からも優良な投資対象として人気が高く、資源国通貨であることから輸出に関する情報が景気の流れを掴むうえで重要な指標になります。
 輸出相手国の大きな国は中国、日本、韓国、インド、アメリカです。なかでも中国はオーストラリアの全輸出量の30%を占めています。そのため、スワップポイントを求めて長期にわたって豪ドル/円のポジションを持つ場合には、中国を相手とした主要取引国の内情も把握しておく必要があります。特に中国は共産党一党独裁の政治であり、お世辞にも安定しているとは言えません。何らかの政治不安が起こり、それがオーストラリア経済に悪影響をおよぼすことも考えられます。
 また、原油価格や為替相場で激しく変動したときには天然資源が買われる傾向があります。そのようなときにはオーストラリアの天然資源が買われ、豪ドルが上昇する可能性が高いので注目しておきましょう。

 

 このほかに豪ドルに影響を与える経済指標には、
・豪準備銀行(RBA)が発表する金利政策
・RBA議長や関係者の発言
・貿易収支
・天然資源価格
・小売売上高
があります。
 やはりカギを握るのは輸出と天然資源です。小売売上高は輸出を把握するための重要な指標であり、貿易収支や天然資源価格はオーストラリア経済に大きな影響を持ち、為替にも大きな影響を与えます。
 豪ドル/円の取引は、オーストラリアが経済的に安定していることをみても比較的簡単であるといえます。